sleniumでボタンをクリックできない場合

Tweet

ボタンがクリックできないときの対処法：expected_conditions.element_to_be_clickable

Seleniumでウェブページの要素を操作する際、要素が画面上に表示されていても、クリックができない場合があります。これは、要素がまだ完全にロードされていなかったり、非アクティブな状態である場合に発生します。このような問題に対処するために、expected_conditions.element_to_be_clickableを使って、要素がクリック可能になるまで待機することができます。

サンプルコード

import os

from selenium import webdriver
from selenium.webdriver.common.alert import Alert
from selenium.webdriver.support.ui import Select
from selenium.webdriver.support.ui import WebDriverWait
from selenium.webdriver.support import expected_conditions
from selenium.webdriver.common.by import By


def get_xpath(driver, path):
    # find_element_by_xpathと毎回書くのが面倒なので関数作成
    return driver.find_element_by_xpath(path)

if __name__ == '__main__':
    options = webdriver.ChromeOptions()
    #options.add_argument()  # 必要に応じてオプションを追加
    driver = webdriver.Chrome(os.path.join(os.getcwd(), "chromedriver.exe"), options=options)

    # 指定されたURLにアクセス
    driver.get('https://www.osumoi-stdio.com/')

    # WebDriverWaitを使用して、要素が表示されるまで最大10秒待機
    wait = WebDriverWait(driver, 10)

    # キーワード入力
    get_xpath(driver, '//*[@id="id_key_word"]').send_keys('暗号資産')

    # ボタンがクリックできるようになるまで待機
    wait.until(expected_conditions.element_to_be_clickable((By.XPATH, '/html/body/div[2]/div[1]/div[1]/div/form/p[2]/button')))

    # ボタンをクリック
    get_xpath(driver, '/html/body/div[2]/div[1]/div[1]/div/form/p[2]/button').click()

コードの解説

1. webdriver.ChromeOptions()の設定

   • webdriver.ChromeOptions()を使って、Chromeブラウザのオプションを設定します。必要に応じて追加のオプション（ヘッドレスモードなど）をoptions.add_argument()で指定できます。

2. ブラウザの起動

   • webdriver.Chrome(os.path.join(os.getcwd(), "chromedriver.exe"), options=options)で、Chromeドライバーを使用してブラウザを起動します。os.path.join(os.getcwd(), "chromedriver.exe")は、実行ディレクトリにあるchromedriver.exeを指定しています。

3. Webページへのアクセス

   • driver.get('https://www.osumoi-stdio.com/')で、指定されたURLにアクセスします。

4. 要素が表示されるまで待機

   • WebDriverWait(driver, 10)で最大10秒間、指定した条件が満たされるのを待ちます。
   • expected_conditions.element_to_be_clickableを使って、要素がクリック可能になるまで待機します。(By.XPATH, 'xpath')の形式で要素を指定しています。
   • これにより、要素が非アクティブであったりロードが完了していない場合でも、クリックできる状態になるまで待つことができます。

5. 要素操作

   • get_xpath(driver, 'xpath').send_keys('暗号資産')で、検索キーワードなどの入力を行います。
   • get_xpath(driver, 'xpath').click()で、クリック操作を行います。

注意点

• expected_conditions.element_to_be_clickableは、要素がdisplay状態で、かつenabledな状態になったことを確認しますが、それでもうまくいかない場合はJavaScriptを使って直接クリックするなどの方法を検討する必要があります。
• chromedriverがパスにない場合、実行ファイルのパスを正しく指定するようにしてください。
• 必要に応じて、ブラウザのオプション（ヘッドレスモードなど）を追加して設定をカスタマイズできます。