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データベースについて

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はい、MySQLではレプリケーション機能を使って、データベースの内容を他のサーバーに複製することが可能です。レプリケーションにより、データのバックアップや負荷分散、障害対策として活用できます。MySQLのレプリケーションには、主に以下のような種類と設定方法があります。

MySQLレプリケーションの種類

  1. マスタースレーブレプリケーション
    1つのマスターサーバーから、1つまたは複数のスレーブサーバーにデータを複製します。スレーブサーバーはマスターのデータのコピーを保持し、読み取り専用で使用するケースが一般的です。

  2. マスターマスターレプリケーション
    複数のサーバーが相互にデータを複製し合う方法です。データの書き込みが複数のサーバーで行われるため、複雑なコンフリクト管理が必要ですが、可用性や拡張性の向上に役立ちます。

  3. 多元レプリケーション(Group Replication)
    MySQLのバージョン5.7以降でサポートされたもので、複数のノードが1つのグループを構成し、全てのノードが同じデータを保持します。高可用性と自動フェイルオーバー機能が特徴です。

マスタースレーブレプリケーションの設定方法

以下では、マスタースレーブレプリケーションの基本的な手順を説明します。

1. マスターサーバーの設定

  • MySQLの設定ファイル(通常は/etc/my.cnfまたは/etc/mysql/my.cnf)でバイナリログを有効化し、サーバーIDを設定します。
  • 設定例:
    [mysqld]
    log-bin=mysql-bin
    server-id=1
  • 設定後にMySQLを再起動します。
  • レプリケーション用のユーザーを作成し、スレーブがマスターに接続できるようにします。
    CREATE USER 'replication_user'@'%' IDENTIFIED BY 'password';
    GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'replication_user'@'%';
    FLUSH PRIVILEGES;
  • マスターサーバーのデータベースのダンプを取得し、スレーブにコピーします。
    mysqldump -u username -p --all-databases --master-data > master_dump.sql

2. スレーブサーバーの設定

  • スレーブ側でもMySQLの設定ファイルにサーバーIDを設定します(マスターと異なるIDにします)。
    [mysqld]
    server-id=2
  • 設定後にMySQLを再起動します。
  • マスターから取得したダンプファイルをスレーブサーバーでインポートします。
    mysql -u username -p < master_dump.sql

3. スレーブサーバーでレプリケーション開始

  • マスターへの接続情報を設定します。
    CHANGE MASTER TO
        MASTER_HOST='マスターのIPアドレス',
        MASTER_USER='replication_user',
        MASTER_PASSWORD='password',
        MASTER_LOG_FILE='mysql-bin.000001', -- マスターのバイナリログファイル名
        MASTER_LOG_POS=4; -- バイナリログのポジション
  • レプリケーションを開始します。
    START SLAVE;

4. レプリケーションの確認

  • スレーブでレプリケーションのステータスを確認します。
    SHOW SLAVE STATUS\G;
    • Slave_IO_RunningSlave_SQL_RunningYes となっていれば正常に動作しています。
    • エラーが表示される場合は、エラーログやステータスを確認して問題を解決します。

レプリケーションの利点と注意点

  • 利点:データの冗長性が確保でき、バックアップ、読み込み専用の負荷分散、障害発生時のフェイルオーバーが容易になります。
  • 注意点:データが非同期で複製されるため、マスターとスレーブのデータが完全に一致しないタイミングが発生することがあります。整合性が求められる場合は、Group Replicationのような同期型レプリケーションも検討が必要です。

まとめ

MySQLのレプリケーションは、特にマスタースレーブ方式が一般的で、設定手順を踏むことで比較的簡単に導入できます。

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