スライムが勇者に立ち向かう、あるいは逃げながらも復讐を考えるテーマでちょっとした反骨心を出す。
120 views
こんにちは、スライムだよ!今回は僕たちモンスターの「職場事情」について語るよ。フィールドで勇者たちと戦う、いわゆる「モンスター業界」には知られざる苦労がたくさんあるんだ。外から見ると、ただの「倒される側」って思うかもしれないけど、実はそう簡単じゃないんだよ。
ぼくらの主な職場は、広大なフィールドやダンジョンだよ。そこでは基本、勇者がやってくるのを待つんだけど、これがけっこう大変。ずっと同じ場所で待機してると、時間がゆっくり過ぎていく感じがするし、天気が悪いとぐちゃぐちゃになるんだ。特に雨の日なんか最悪!ぼくたちスライムはぬるぬるしてるけど、泥で動きにくくなるからね。
それに、勇者が現れた瞬間に素早く行動しなきゃいけないから、常に緊張感を持ってるんだ。勇者が来たら「逃げるか、戦うか」即座に判断する必要があるんだよ。だから、待機中は油断できないんだ。
モンスターにも厳しい上下関係があるんだ。ぼくたちスライムは下っ端だけど、ゴーレムやドラゴンなんかがボスみたいなもんだよ。ボスモンスターたちは、フィールドのどこに配置するかとか、勇者にどう立ち向かうかを決めるんだ。ぼくたちはその指示に従って動かないと、叱られることもあるよ。
強いモンスターたちは勇者に負けても許されることが多いけど、ぼくらスライムみたいな弱いモンスターは、負けると「あいつまたやられたのか」って仲間に笑われるんだ。つらいね。
ぼくたちモンスターには休暇制度なんてものはないんだよ。フィールドに立つのはまさにフルタイム勤務。昼も夜も関係なしに、勇者が現れる可能性があるから常にスタンバイ状態さ。休暇を取れるのは、フィールドの奥深くに配置されているモンスターたち。あそこまで勇者が来ることは少ないから、実質的に半分休暇みたいなものだね。ぼくらスライムはしょっちゅう前線に出されるから、休む暇なんてほとんどないんだ。
勇者が僕たちを倒すと「経験値」が手に入るって知ってるよね?でも、ぼくたちモンスターには「給料」とか「ボーナス」なんてものはないんだ。倒されたらその時点で終わり…みたいなもんだよ。特にスライムは経験値が低いって言われてるけど、これでも一生懸命働いてるんだ!だから、もう少し評価してほしいって思うこともあるよね。
でも一方で、ぼくたちはゴールドやアイテムを持っていることもあって、これはちょっとした「手当て」みたいなものかもしれないね。勇者に倒されてゴールドを落とすのは嫌だけど、それが僕たちの「貢献」なのかもね。
スライムは、モンスター業界の「新人教育」を担当することが多いんだ。勇者との戦い方やフィールドでの立ち回り方を教えるんだけど、これがけっこう骨が折れる仕事なんだ。新入りモンスターたちは、初めは緊張してうまく動けなかったりするし、勇者を見ただけで逃げ出すこともあるんだよ。そんな彼らを見守りながら少しずつ成長をサポートするのも、ぼくらスライムの大事な役目なんだ。
モンスター業界で一番の問題は、やっぱり勇者とのコミュニケーションだよね。僕たちも「話し合って解決できること」があるって思うんだけど、勇者はまず剣を振りかざしてくるから困っちゃう。対話ができればもっとお互いに理解し合えるかもしれないのに。とにかく一方的にやられちゃうから、ぼくたちは逃げるしかないんだよ。
モンスターの職場事情って、案外大変でしょ?でも、僕たちはそれでも頑張って働いてるんだ。フィールドで勇者に挑むだけじゃなくて、仲間同士の協力や新人教育も大事な仕事なんだよ。勇者のみんなも、僕たちの苦労を少しでも理解してくれたら嬉しいな。
これからもぷるぷる頑張るよ!
Page 2 of 2.
スライム
いつか勇者を〇す